はじめに&バールナース周辺情報(未見の方向け)
こんばんは。
先日とある筋から、
「作品を読むよりもまず簡単なあらすじや周辺情報から知りたい読みたい」
というリクエストを複数頂いたので、頑張ってリクエストに応えるべく、周辺情報を載せるページを作りました。それがこちらになります。
なるべく文字数少なめに、パッと見て分かるように書こうと思います。頑張ります。
1. バールナースとは
バールナースは医療ネタ・レトロゲーあるあるネタ・チートバグネタをごちゃっと全部一つの作品に押し込んだギャグ成分多めのラブコメ小説+絵です。
十年前に女の子向けウェブ小説サイトをやっていた作者が、久しぶりに小説を書こうとしたら盛り上げ方をすっかり忘れてしまっており、忘れたなりに力いっぱい書き上げた結果、物凄く迷走しているシーンと物凄く読者吸引力の強いシーンがごちゃまぜになってしまった作品……それがバールナースです。
ありがたいことに、様々な方面から「無茶苦茶な設定なのになぜか読みやすい」という評判を頂いておりますが、色々な性別や世代の人が好むネタがごちゃまぜになっているせいか、読者層もはっきりとしません。
男女比はほぼ半々、世代もアラフィフ世代の方から十代前半の方までと相当にバラけており、挙句の果てに読者の半分以上は日本語圏以外の人達だったりと、〇〇な人に人気! という説明が出来ません。ちなみに作者は看護師やエンジニア、ライトオタク女相手の婚活をやる前の足掛かりにしてもらえると……という動機でこの小説書き始めました。
これだけではワケが分からないと思うので、以下簡単に物語について説明します。
2. バールナースのあらすじ
とある深夜の新宿の大病院。
長すぎるサービス残業で死にかけていた新人病棟看護師が、看護部による病棟巡回中に、上司の手によって残業隠しのためにリネン室に押し込められてしまうところからこの物語は始まります。
リネン室のドアを開けたのは上司でも看護部の人でもなく、知っているゲームのキャラクターでした。オトメゲーの人気キャラクターです。
当然ながら驚く看護師。しかし驚いている場合ではありません。
ドアの外は病棟ではなく、いつのまにやらゾンビゲーの世界に変わってしまっていたのでした。
大のゾンビゲー廃人である主人公の看護師は、混乱しつつもここが1998年発売の大人気ゾンビゲー『デッドマンズ・コンフリクト3(架空のゲームタイトルです。念のため)』の世界であることに気付きます。
彼女は別の場所に逃げようとするイケメンを引き留めて、自分のゲーム知識を生かして『クリア二周目にしか入れないエリア』に一緒に無理やり侵入し、手っ取り早く武器を手に入れることに成功しました。
無限マシンガンです。ゾンビゲーホラゲーによくあるやつです。イケメンは適当に拾ったバールで無理やり戦っています。
少し状況が落ち着いたので、彼女はイケメンに一体何が起きたのか聞いてみることにしました。
話を聞いてみると、相手のイケメンゲームキャラの中身もどうやら人間で、普段はゲーム開発をしている三十歳エンジニアのようです。
主人公と同じく仕事で疲れ切って寝落ちしてしまったところ、目が覚めたらこのゲームのような異世界(?)に迷い込んでいたのだとか。
彼の話を聞くことで、看護師は自分の姿もゾンビゲーの人気ヒロインのものに変わっていることを知ります。
ゲームの世界を知り尽くしたゾンビゲー廃人の看護師と、ゲームの構造を分析してバグをつつきたがるベテランエンジニアがタッグを組み、途中で色々な仲間たちと出会って困難を克服しながら、謎の異世界から脱出する試みが始まります。
……。
…………。
で。
この物語、詳細は省きますが、中盤のはじまりあたりで『異世界から新宿に戻った人間』と、『異世界から新宿に戻れなかった人間』にわかれてしまいます。
そして『新宿に戻った人間』たちは、不動産屋や保育士など、それぞれが社会人として得た職能や異世界で得た知識をフル活用し、連携し、『戻れなかった人間』の救出と、異世界転移事件の真相の究明に乗り出します。
前半はレトロゲームあるあるネタを散りばめた異世界チートバグ小説、中・後半は初めて人を好きになってしまったナースと引っ込み思案の人間不信エンジニアのドタバタラブコメといった仕様になっています。最後はハッピーエンドです。
よかったね!!!!
ちなみにラブコメパートは別途短編集でスピンオフも出しているのでもしファンタジー部分よりも現代ラブコメが気になる人は↓の短編集を先にどうぞ。本編読まずにこの短編集だけ読んでいらっしゃる方もちらほらいらっしゃいます。
kakuyomu.jp 本作はなろうで連載していたのを削除してしまい、今はカクヨムで連載しているオリジナル小説です。本編は完結して今後日談をボソボソやっているのでお気軽にどうぞ。大体2-4日で読み終わるくらいの文量です。
本編はこちらからどうぞ。
作者自身は「ひょっとしてこの小説、作品自体よりも本編の後に載せていた『楽屋裏話』がウケていたのでは……?」という印象もあるのですが真相は定かではありません。私の作品を読んでツイッターまでフォローしてくださった方はこの楽屋裏話を読んで「あーわかるー」ってなった後にツイッターアカウントをフォローしてくださっているような印象があるのですが……どうなのでしょう……。
ところで、普段の私は小説作者というよりは読む側です。
作者サイドの方の自薦は受け付けておりませんが、読んで面白かったウェブ小説情報はいつでもお待ちしております。私の好きそうな作品をお見かけになった際はぜひツイッターにご一報下さい……。(私の好きそうな小説ってなんだって話ですが)
3. バールナースの評価について
削除してしまった理由はなろうの活動報告とかツイッターとかでぽろぽろ書いているのでそちらをご参照ください。少しずつ書いていることが違っていますが全部事実です。色々あって疲れていたし病んでいたのです……。
以前レビューに書いていただいた通り、大人の青春モノなのだと思います。社畜が社畜なりに生きる希望を頑張って見つけ直す話なので。
https://twitter.com/threehyphens/status/115896757547829657
これでトータル1049ポイントとかその辺だったと思います。
最上位クラスには到底及びませんが、1000ポイント台に至る道もかなり厳しくて、上位10%くらいだってどっかの分析ブログで読んだ覚えがあります。
そんなに凄いptが集まったのにどうして消してしまったのか……疲労状態というのは恐ろしいものです。戻せるものなら戻したいですが、しかしこぼしたミルクは元に戻せません。
手元にはなろう時代に寄せて頂いた本当に素敵なレビュー群のデータもあるのですが、日本語ウェブ小説圏では書いた方の許諾なくこういった文章を転載することは非難される風潮があるため、ここでは割愛させて頂きます。
同じ理由で、ツイッター上での拙作の評判の転載も差し控えさせていただきます。ツイッター上で「バールナース」で検索していただけますと反響の一部をご覧いただくことができます。この時代に拙作を読んで共感してくださる方々がいらっしゃることを本当に嬉しく思います。
で。
作品が消えたことを受けて海外でなろうで読んでいた読者さんがびっくりしてしまったらしく。慌てて探し直してくださったのが、英語圏の掲示板でバールナースが話題になったキッカケです。その掲示板がこちらになります。
bump up +1とか見慣れない表現があると思いますが、これは日本語の2ちゃん用語でいうところの「スレageておいた」って意味の言葉らしいです。ガチネイティブの人達の日常会話を読むの、めっちゃ難しいですね……。
このノベルアップデーツというプラットフォームは、どうやら中国や韓国日本などといったアジア圏のウェブ小説について英語圏の人達が話し合うための総合掲示板サイトっぽいなにかのようです。作品の簡単な情報や評価を一覧できるページもあります。バールナースも専用ページを作って頂いています。
www.novelupdates.com こちらです。2019年10月22日の段階でリーディングリスト登録者数が488まで行っています。凄い数字です。評価も高くて26票中最高評価が20票とかになっています。完全オリジナルでここまでたどり着くのはむっちゃくちゃに難易度が高いです。本当に有り難いことだと思います。(2020年2月1日追記…リスト登録数が631になりました。英語圏すごい…)
中韓は結構積極的にここのコミュニティとコンタクトを取って英訳版を書いてもらったりとかしているらしいのですが、日本人で反応を返したのは私が(多分)初めてらしいです。
先ほど紹介した掲示板で「日本人が英語で反応しているとこと初めて見た!」「私も初めて見た……」みたいなことを話している人たちがいらっしゃいました。
で、盛り上がったのをきっかけに私の作品や私の活動に興味を持ってくださった方々がいらっしゃるようです。スゴイ!(ちなみに私は英検2級持ちのエイゴマッタクデキナイパーソンです。グーグル翻訳の力を使って頑張りました)
英語版は現在9話目まで翻訳されており、クオリティがめっちゃ高いです。野生のプロの翻訳家さんの訳の職人芸に圧倒されました。レトロゲーネタ全部拾ってくれているんですよ……バイリンガルも三度見四度見して「凄い」「ヤバい」「こんな世界があったのか……」って感嘆しているやつなので、英語学習中の方、是非拙作の日本語版と合わせて英語版をお読みになってください。各話のラストに英語圏の読者の方々の感想があってとても楽しいです。
ちなみに英語版の挿絵は私が描いています。ブログ内の他のページにアクセスして頂くとすぐにご覧になって頂くことができると思うのですが、こちらにも一部掲載させて頂きます。
英訳版本文やイラストに寄せられているレビューや感想も軒並み好意的&数が多くて、有難くて嬉しい一方で、日本語で小説を読む人間の人口の少なさを痛感している昨今です。
そう、とにかく日本語の小説は読まれないのがデフォなのです。小説を沢山読んでる人、進学校でもそうでない所でもほとんどいなかったでしょ……? クラスに1、2人でもいたらいい方ってレベルじゃありませんでした……????
だから基本的に感想なんて来ないのが普通なんです。上位5パーセントのウェブ小説界の選ばれし神々の世界では違うのかもしれませんが……。
好意的なレビューの一例です。二枚目の画像はバイリンガルの人が訳してくれた日訳版です。本当に嬉しいです……!
いろいろ紹介させて頂きたいリアクションがあるのですが、ごくごく一部の紹介になってしまうのが残念です。とにかくフレンドリーなのがお分かりいただるでしょうか……。
お互い日本語も英語も決してネイティブ級ではないのに、何とか繋がろうとしてるこの雰囲気を少しでも感じ取っていただけると嬉しいです。マレーシア語版やスペイン語も出ていてとても楽しく光栄です!
arashi-chan12さんがバールナース2話おためし訳記事の冒頭で「愛は言語を超える」って書いていらっしゃったことがあるのですが、本当にそれを痛感します。凄い。ヤバい。素晴らしい……。
一番最初に1話お試し訳をやってくださったNononさんの小説訳文ページのコメント欄も暖かい反応が沢山あってホッコリします。
Crowbar Nurse 2mojotranslations.wordpress.com
Crowbar Nurse – Chapter 1 (Teaser)donovelsdreamofbettertranslations.wordpress.com
そして色々あってバールナースを今じっくり9話まで翻訳してくださっているosmさんという方は、何度も書きますがマジで凄い&超フレンドリーな上、ワーキングホリデーで関西にいた関係上滅茶苦茶流暢な関西弁を使いこなしているっていう、凄いキャラが立っている人で何というか凄いです(語彙不足)。ツイッターもやっておられるのでウェブ作家の方は是非フォローされるとよいのではないでしょうか……!
……。
…………。
以上です!! ちょっとゴチャゴチャしてしまいましたが、思いつく限りのことは書きました。
URLとスマホスクショを並べまくっただけの記事ですが、これで少しでもバールナースの『どこで何が起きているのか分からない状態』が解消されていることを祈ります。そしてDrawing3のイラストが少し増えているので、そちらもよろしかったらどうぞ。
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